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ー特殊車両のフレーム修正とは?仕事内容と求人のポイントを解説ー

特殊車両のフレーム修正とは?まずは基本を押さえよう

特殊車両のフレーム修正とは、トラックやトレーラー、クレーン車などの骨組み部分(フレーム)が事故や長年の使用でゆがんだり傷んだりしたときに、専門の設備と技術で元の状態に近づける仕事です。車両の安全性や走行性能に直結する作業のため、高い精度と集中力が求められますが、その分やりがいも大きい分野です。

フレーム修正は、一般乗用車の板金塗装と比べて、車体が大きく重量もあるため、専用のフレーム修正機や大型ジャッキ、測定機器を使って慎重に進めていきます。見た目のキズを直すだけでなく、「まっすぐ走る」「きちんと止まる」といった車両本来の性能を取り戻すことが目的です。

なぜフレーム修正が必要なのか

・事故や衝突でフレームが曲がってしまった
・過積載や長距離走行で少しずつ歪みが出ている
・サビや劣化で強度が落ちている

このような状態のまま使い続けると、タイヤの片減りや異音、最悪の場合は事故につながるおそれがあります。そこで、フレーム修正によって寸法や形状を適正な状態に戻し、安全に走行できるようにすることが大切です。

対象となる主な特殊車両

・大型トラック・トレーラー
・ダンプカー・ミキサー車
・クレーン車・高所作業車 など

一般の整備工場では対応が難しいケースも多く、特殊車両のフレーム修正を専門に扱う工場や部署もあります。そのため、求人でも「特殊車両」「フレーム修正専門」といった表現が使われることが多いです。

フレーム修正の具体的な仕事内容

フレーム修正の現場では、図面や測定データをもとにミリ単位で寸法を確認しながら作業を進めていきます。力仕事のイメージが強いかもしれませんが、「測る・考える・微調整する」といった繊細な工程も多く、技術職としての一面が強い仕事です。

専用機械を使った修正作業の流れ

フレーム修正の一般的な流れは、次のようなイメージです。
・車両をフレーム修正機に固定する
・基準寸法を測定し、どこがどのくらい曲がっているかを確認する
・油圧シリンダーやチェーンで少しずつ力をかけて引き出す・押し戻す
・何度も測定をくり返し、基準値に近づけていく

一気に力をかけると別の箇所を傷めてしまうため、少しずつ調整しながら進めるのがポイントです。経験を積むほど、「どこをどう引けばバランスよく直るか」が感覚としてつかめるようになっていきます。

溶接・部品交換などの補修作業

フレーム修正では、曲がりを直すだけでなく、損傷が大きい部分の補強や部品交換を行うこともあります。
・亀裂が入った部分の溶接補修
・サビがひどい部分の切り取りと部材の作り直し
・ボルト・ブラケットなどの部品交換

図面どおりに鉄材を切ったり曲げたりする工作の要素もあり、「ものづくりが好き」という方にはぴったりの仕事内容です。

フレーム修正の仕事に向いている人の特徴

フレーム修正の求人に興味はあるものの、「自分に向いている仕事なのか不安」という方も多いかもしれません。ここからは、現場で活躍している人に共通するポイントを紹介します。

コツコツ作業が好き・機械いじりが好きな人

フレーム修正は、同じ車両の同じ箇所に何度も測定と調整をくり返すことが多くあります。派手さはなくても、コツコツと丁寧な作業を積み重ねることが得意な人に向いている仕事です。

また、油圧機器や溶接機、測定器など、さまざまな機械・工具を扱います。新しい道具を覚えたり、工具の使い方を工夫したりするのが好きな方は、働きながら自然とスキルアップしていけるでしょう。

安全意識とチームワークを大切にできる人

特殊車両は一台一台が大きく重いため、常に安全を意識して作業する必要があります。
・合図を出し合いながらクレーンやジャッキを操作する
・危険な位置に人が入っていないかを確認する
・無理をせず、必要なときは必ず二人以上で対応する

こうしたチームワークが欠かせないため、「周りと声を掛け合うのが苦ではない」「慎重に確認しながら進めるのが得意」という方に向いた仕事です。

未経験から特殊車両フレーム修正の求人に応募するには

「特殊車両」「フレーム修正」と聞くと、経験者しか採用されないイメージがあるかもしれませんが、工場によっては未経験歓迎の求人もあります。求人媒体で探す際は、次のようなポイントをチェックしてみましょう。

未経験歓迎・教育体制の有無を確認する

求人票の中には、
・未経験者OK、丁寧に教えます
・見習い期間あり、先輩がマンツーマンで指導
といった文言が載っていることがあります。こうした求人は、ゼロから技術職に挑戦したい方にとって心強い環境です。

また、資格取得支援制度があるかどうかも要チェックです。クレーンや玉掛け、フォークリフトなどの資格は、現場で活躍するうえで大きな武器になります。

キャリアアップのイメージを持っておく

フレーム修正の仕事は、経験を重ねることでさまざまなキャリアパスが広がります。
・作業スタッフからリーダー・工場長へのステップアップ
・見積もりやお客様対応を行うフロント業務への挑戦
・特殊車両全般の整備士としてスキルを広げる

求人に応募する段階から、「将来はどのようなポジションで働きたいか」をイメージしておくと、面接でのアピールにもつながります。

求人媒体で「特殊車両 フレーム修正」を探すときのポイント

最後に、実際に求人媒体で「特殊車両 フレーム修正とは」に関する仕事を探すときのポイントを整理しておきましょう。気になる求人を見つけるだけでなく、「自分に合った職場かどうか」を見極めることが大切です。

求人票のチェック項目を整理しておく

求人媒体で検索するときは、次のような項目を意識して比較してみてください。
・扱っている車両の種類(大型トラック中心か、建設機械もあるか)
・未経験者の受け入れ体制や研修制度の内容
・勤務時間や休日、残業の有無
・資格手当や技能手当などの評価制度

同じ「フレーム修正」の求人でも、工場の規模や仕事内容、教育体制によって働き方は大きく変わります。気になる点があれば、応募前に問い合わせてみるのもおすすめです。

気になる求人は早めに応募・相談してみよう

特殊車両のフレーム修正は、即戦力を求める求人もあれば、「時間をかけて育てたい」と考えている求人もあります。良い条件の求人ほど応募が集まりやすいため、少しでも気になるものがあれば、早めにエントリーして話を聞いてみることが大切です。

工場見学ができる場合は、
・職場の雰囲気
・先輩スタッフの年齢層
・安全対策や整理整頓の様子
などもチェックしてみてください。長く働くうえで、自分に合った環境かどうかを見極めるポイントになります。

特殊車両のフレーム修正は、確かな技術が身につき、社会の物流やインフラを支えるやりがいのある仕事です。求人媒体を上手に活用して、自分に合った職場を見つけてみてください。

2025.11.14